現在実用化されている導入法では、植物細胞にタンパクを直接導入することが非常に困難です。また、主食となる単子葉植物への遺伝子導入も難しいのが現状です。この研究ではプラズマを用いることで、短時間に行える高効率で低侵襲な導入法の確立を目指しています。 これまでの研究により、タバコカルスへのCas9タンパクの導入に成功し、単子葉植物であるミナトカモジグサカルスへの蛍光分子の導入も確認されています。また、細胞表面の観察やエンドサイトーシス阻害による導入機序の解明にも取り組んでいます。

プラズマ処理により蛍光分子が導入されたミナトカモジグサカルスの蛍光写真(左)とカルス表面のSEM観察結果(右)